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最終審査結果

奨励賞

“夜に駆ける”からみる音楽が人に与える心理的影響の考察

三田国際学園高等学校 2年
河原由哩


【応募者のPR動画(YouTube)】

【自己アピール】
「『現代の人々の心』を読み解き、『現代の創作物のあり方』を考えていく。」
私たちが研究したテーマには大きな価値があると考えています。自分達の「好き」を追い続けたテーマでもありますが、まだまだ追求することができ、今後ますます深く掘り下げることができるテーマです。
この私たちの研究は、とてもたくさんの人の協力があって成り立ったものでした。研究を始めて間もない頃は分からないことだらけでしたが、先生方の協力や友人の協力、そしてインタビューを受けてくださった「BONDプロジェクト」の多田さんの協力など、多くの大人の方に支えられて、ここまで調査を進めることができました。私たちの研究はまだまだ未熟であり、調査不足の面も多くあると思います。しかし私たちは、今の私たちにできる精一杯をこの調査に尽くしてきました。
多くの方々に感謝をし、この貴重な機会を逃さぬよう、思いを込めました。私たちの思いが、伝わりますように。

【ハッシュタグ】
#音楽とココロの関係って!?
#高校生が“夜に駆ける”を研究してみた


【審査員コメント】

画一的な結論が導きにくいテーマながら、様々なアプローチでテーマを掘り下げて自分の意見としてまとめあげている点がすばらしいと思います。

発表者の身近な文化的出来事からの動機になっていて、非常に魅力あるテーマの研究だと感じました。「音楽が人に与える影響」というテーマで、その考察対象を音楽そのものだけでなく、周りの人間へのアンケートや専門の大人と対話することなど、オリジナリティある展開を進めたことが素晴らしいと思います。また、資料や発表動画も「見せ方」を意識していて、自由研究「作品」としての美しさ・楽しさを感じました。

資料だけを見たときも、テーマの設定や先行研究の調べ方、その後の調査など素晴らしい出来栄えだと思ったのですが、動画プレゼンがとても良かったです。あれで印象がぐっと変わりました。今の時代を象徴するようなアーティストと、その曲やMVが与えた影響などとても興味深かったです。

PR動画に自ら歌唱した「夜に駆ける」をBGMとして使用している独自性は良いが、その歌が気になって、せっかくの研究内容が全く入ってこないのが残念。こういう場合はボーカルなしの曲を使用することをおすすめします。
アンケートやインタビューなどしっかり調査しているがゆえに、上記内容を修正することで、もう少しプラスの結果が得られたと感じる。

肌感として感じていることがアンケートを通じて立証されており、有識者の方の意見も興味深いです。他時代や曲の分析をしてみるのも面白そうですね!

若い世代を中心に、広くヒットした有名なJポップの楽曲に対するリサーチであることは、とても間口が広く、かつ受入れられ易い研究テーマです。更に、リサーチ全般において深堀りする為の知見と能力に非常に長けている印象があります。結果的に、研究の広さと深さのバランスが素晴らしく、とても秀逸で興味深いリサーチ結果となっています。

自身の曲を聞いた時と映像を見たときの感覚が違うという経験から、社会に向けて検証をしていく姿が素晴らしかったです。これから「心の健康」はなくてはならない領域。音楽と心理的影響について、もっともっと深堀できそうで今後に期待です!

個人的にも興味深いテーマでした。フィールドワークを丁寧にされた印象があります。プロセスでは「人の闇」についても言及されていたと推察しますが、そのあたりも交えて発表されるとよりインパクトがある内容になったのではと思いました。

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